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京都芸術大学の話、スクーリングの振り返り「2023年6月3日、6月4日:アドバタイジングデザイン」

日誌

はじめに

今回、2023年6月3日から6月4日の2日間において、京都芸術大学 グラフィックデザインコースのスクーリング授業のひとつである「アドバタイジングデザイン」に振り返ってみたいと思う。

どんな授業か?

自分の好きな商品あるいはサービスを、ひとつ選定し、ポスターを作る授業である。

授業の流れ

1.授業を受ける前に「事前課題」を制作し提出する。

2.授業当日、先生の簡単な自己紹介

3.事前課題のプレゼンテーション
「選定した商品あるいはサービスの紹介。選定した対象の一番良いところは何かを一言で言ってください」

4.当授業の最終成果物である「選定した対象のポスターを作る」

5.選定した対象のポスターのプレゼンテーション。「楽しかったこと。苦労したこと。」

とりあえず事前課題を提出する

そんなわけで、とっかかりとしては、事前課題を制作する。
今回の大学からの課題は、下記2点をレポートとして提出することである。
1.好きな商品を選定すること。
2.好きな商品がどのような宣伝、広告、webを制作しているか研究してまとめること。
3.「1」「2」をパワポにまとめること。
私が選定したのは「崎陽軒のシウマイ弁当」である。

で、今回、私が事前課題で提出した事前課題は以下に示したスライド1からスライド8である。

スライド1

スライド2

スライド3

スライド4

スライド5

スライド6

スライド7

スライド8

1日目の授業

午前から午後半ば

午前から午後半ばにかけて生徒たちが、事前課題として提出した成果物をプレゼンテーションする。

先生から与えられた発表の条件
1.好きな商品の紹介
2.好きな商品であなたが一番良いと思う点を発表する。

とりあえず下記を発表した。

1.「シウマイ弁当」
2.「冷めてこそ美味しい点」
3.と、先生からちょっとした質疑応答があったので、お話をした。

午後から夕方

午後から夕方は課題の作成である。

課題は好きな商品のポスターを制作すること。

で、課題を制作しつつ、合間合間に先生との相談時間が設定されて制作をしていく。

とりあえず試作品をいくつか作る。

試作1

試作品1
参考文献によるとシウマイ弁当の食べる順番、あるいは食べ方に著名人よりコメントが寄せられていることがわかった。従い、横浜へ観光へ訪れた人はどこから行くか迷うかもという仮説を立て、シウマイ弁当もどれから食べるか(いくか)とリンクさせコピーを作った次第である。

参考文献

2018年に崎陽軒の創業110年を記念して発刊された崎陽軒の辞書みたいなやつ。今回の課題でも大いに参考にした。

試作2


試作品2
試作品1とテーマは同じであるが、シウマイ弁当の掛け紙の横浜のマップを強調させた。

掛け紙

シウマイ弁当を包んでいる紙のことである。以下、掛け紙の構成要素について記述する。

1 品名 シウマイ弁当と謎のバーコード

2 カロリーと謎のバーコード

3 リサイクルの「紙」を示しているのだろうか

4 崎陽軒とブランドロゴが記述されている

5 真っ赤なドラゴン。中華街って感じがする

6 「駅弁日本一」をアピールしている。日本が「日本の国旗」を模している

7 「毎度ありがとうございます」とさりげないお礼のメッセージ

8 横浜の観光名所のイラスト。今回こちらを模写してポスターに落とし込んだ

9 原材料、会社の住所とか連絡先が記述されている

10 「シウマイ御弁当」と記述されている。品名は「シウマイ弁当」だが、掛け紙には「御」が追加されている

試作3

試作品3
シウマイ弁当を擬人化し、歌を歌わせたらどうなるかと考えた作品。私の勤務地が秋葉原ということもありなんとなくAKB48を意識した。

試作4

試作品4
試作品3は自分で描いたシウマイ弁当だったが、先生より写真版も見てみたいということで差し替えた。

2日目

2日目、先生からポスター制作の現場の話を聞く。アートディレクターやコピーライター、イラストレーター、フォトグラファーetc。ポスターの制作現場には様々な役割の人がいるのだなぁと思いました。

で、合間合間に先生と相談をしつつ制作は続く。

試作5

試作品5
試作1から試作4まで制作して、映画ポスター風にも作れそうねと先生から助言があり、作った

試作6

試作品6
路線変更。映画ポスターを意識するなら女性の写真を使ってみたらという先生のアドバイス。崎陽軒の掛け紙の色が黄色であった点、崎陽軒のwebサイトのキーカラーが赤であった点をミックスさせたら、ちょっとキルビル寄りの映画風ポスターになった。

女性の写真

「シウマイ弁当」は、駅で売られていた「シウマイ(ご飯なし)」の妹分として崎陽軒が位置づけ、1958年に販売が開始された。従い、崎陽軒の考えではシウマイ弁当は女性である。

 

試作7

試作品7
女性を採用しないバージョンを作ってみた。」

試作8(最終提出)

試作品8
最終的に提出した作品である。「冷めている方が美味しいのがシウマイ弁当」というのを強調したかったので、背景色の黄色(暖かみのある色)をやめて「白」にした。白にすることで「冷め感」が出るかなと思った次第。
キャッチコピーも思い切って変更。というか提出時刻ギリギリになって思いついた。
「わたし、冷め頃、食べ頃です。」

ただ、見方によっては、女性の写真を採用している点、食べ頃がエロさを感じさせる点もあるかもで、自分では結構攻めたギリギリのラインと行った感じ。

学生の作品なので、不快感を感じた方がいらっしゃれば、ご容赦ください。

授業を振り返って

今回、30人くらいの学生がオンラインで授業を受けました。
その中でも私がとても感動したポスターがありまして。
そのポスターが題材としていたのはポカリスエットでした。
この人(学生)には敵わないと思うくらい感動でした。

一所懸命、想像して、へたっぴでも良いから創造するって、とても楽しいです。

 

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