本名、熊坂諭(くまさかさとし)神奈川県出身。
事務職員。贋作絵師。
2020年1月、第1作「中国のドラえもん」を発表し、
世間から失笑を受けるものの、第2作以降「LINEの熊のスタンプ」
「ニッポンの野比のび太くん」と作品を発表していき、
着実に贋作の画力を磨いていく。
そして第4作となる「チコちゃん初号機」を2020年6月15日に発表。
しかし、その出来栄えに自分自身で納得がいかず、
その2日後に第5作となる「チコちゃん弐号機」を発表する。
「チコちゃん弐号機」は自身でも納得のいく作品であると考え、
Webサイト、Youtubeをはじめ、各種メディアへ発表したところ、
多くの称賛を受ける。
そして、贋作絵師として生きる決意を込めて自身の名を「力点(りきてん)」と改名する。
最新作となる第6作目は、「早稲田アカデミー2020夏期講習のちびまる子ちゃん」
主な著書「線に惑わされるな。面で描け」「力と点で命を吹き込む」など
「線にまどわされるな。面で描け」
「この世のモノは、だいたい「まる」「さんかく」「しかく」で構成されているという言葉に衝撃を受けた」
「この世のモノは、図形の重なり合いで表現できることに気づいた」
「私にとっての最高の芸術は事務処理だ」
「私の作品が芸術だって?それは思い違いだ。印刷すればただの紙資料に過ぎない」
「この世は”モノ”と呼称されている”贋作”で成り立っている」
「鳥の贋作が飛行機で、馬の贋作が馬車、馬車の贋作が自動車と列車だ」
「レオナルド・ダ・ヴィンチが”この世に輪郭線など無い”と言ったという。私はその言葉に確信を持っている」
「私は資料を作っているに過ぎない」
「大量生産のコピーアンドペーストが今の世。だから贋作で我々は生活しているし、仕事をしている」
「唯一のオリジナルは個々の生物。例えば”あなた自身”だ。”あなた自身”をコピーアンドペーストすることはできない」
「日本の企業では耳にタコができるくらい聞くのが”その業務を属人的にするな”と言う言葉だ。つまるところ、”その業務に標準化を施し、誰でもできるようにしておけ”ということである。だが、それに疑問を感じる時もある。例えば、米国の歌手”マドンナ”は標準化されているだろうか?マドンナを標準化することはできない。マドンナが体調を崩せば予定されていたコンサートは中止になる。コピーアンドペーストを生業としている私がいうのもなんだが」
「私は贋作絵師。コピーアンドペーストが私の生業だ」
「私の手描きの絵はとてつもなくヘタクソだ」
「葛藤はあるが、自分の後継者(コピーアンドペースト)も育成したい」
「適切な内容が記述されている紙資料には、美が宿っている」
「整然と並ぶキングファイル、美しくファイリングされた紙資料に調和の真髄を感じずにいられない」
「私はいつだって本物と偽物の狭間で思い悩んでいる」
「複製と貼付が美を生む」
「力はパワーだ。点はポイントだ。」
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制作・企画:久地アバウト------