2017年9月01日 13:00 未来通信「K!mobile社。コーテイ電話の販売を発表」

K!mobile通信株式会社(以下、K!mobile社)が記者会見を行い、
2019年1月を目処に、新電話端末"コーテイ電話"を販売することを発表した。
記者会見では
代表のKUMASAKA氏が登壇し、発表を行った。
「当社は、販売予定の新電話端末に"コーテイ電話"と命名しました。
搭載した機能はたったひとつ。
従来のHphoneXに重量を付加するという機能です。
HphoneXで認証を行った本人がHphoneXから一定の距離を離れると
自動的に"重量付加機能"が作動する仕組みとしています。
例えば、"重力付加機能"で、半径1m、付加重量10kgと設定を行いますと、
本人が端末から半径1m以上離れた際、端末重量(従来は約110g)が10kgになる仕組みです。
つまり、重量付加によりケータイを固定します。
今回の開発目的は"ケータイ電話の紛失および盗難の防止"としました。
個人ケータイは本人を取り囲む"情報やデータ"いわゆる、人間関係や思い出が膨大に詰まっています
例えば、購入から1年経過していれば1年分の思い出が詰まっているのです。
大切な思い出が手元から失われれば、誰だって気が滅入ることは言うまでもありません。
現在、年間で何件のケータイ電話が紛失・盗難が発生しているかはわかりませんが、
そんな人に救いの手を差し伸ばしたいと我々は考えています。
ひとつ注意してほしいのは、写真を撮影してもらうなどの他人に一時的に貸す場合です。
設定距離、設定重量を見直したうえで他人に貸していただきたい。
思わぬ事故が発生する可能性があるので注意を払って取り扱っていただきたいと思います。」
今後、K!mobile社は
永久電池機能、衝撃耐性機能および衛星との連携をより強固にして紛失してもすぐに当該端末を発見できる機能などを搭載していきたいとしている。
最後にKUMASAKA氏は
「情報やデータには肌で感じられる物理的な重さがありません。
だからこそ、情報の重要性や大切さを"重量"の観点から肌で感じてもらうこと。
それが、今回の我々の狙いでもあります。」
と会見を締めくくり、会場を後にした。
※コーテイ電話
K!mobile社が開発した電話機。2019年1月に発売予定。
従来のHphoneXに"重力付加機能"が搭載されている。
重力付加機能の設定値は下記のとおり。
距離:1m~1000m
重量:1kg~1000kg
重量の設定値は、事故防止のため販売前に見直す計画としている。

2017年9月15日 14:00未来通信「アオキ電気。軽帯電話"フーユー"の販売を発表」

アオキ電気株式会社(以下、アオキ電気)が記者会見を行い、
2018年12月を目処に、新電話端末"軽帯電話フーユー"を販売することを発表した。
記者会見では
代表のAOKI氏が登壇し、発表を行った。
「当社は、来年1月にケータイ電話の概念を覆す新たなケータイを発売する。
新電話端末の新領域として"軽帯電話"の呼称を提案するとともに
発売予定の機種名を"フーユー"と名付けた。
搭載した機能は3点。
1点目は、従来のHphoneXに無重力機能の付加した点。
2点目は、ソーラーパネルを搭載し太陽光で充電を行える点。
最後は、風雨にさらされても故障が発生しない防御機能である。
今回の開発の背景には"ケータイ電話の紛失および盗難の防止"がある。
簡単に機能を紹介する。
認証を行った本人がHphoneXから一定の距離を置くと
自動的に"無重力機能"が作動し、HphoneXが空中に浮遊する。
浮遊高度は本人による設定変更が可能で、
例えば
本人位置半径距離:3メートルと設定を行うと
本人から、端末までの地上距離が3メートル以上離れると、高度3メートルの位置で浮遊する仕組み。
地上半径距離0メートル、つまりケータイの真下に本人が移動するとケータイは緩やかな速度を保ち
本人の手元に戻る。
今回のケータイ開発には"軽さを帯びる"ことにこだわった。
また、カバンごと盗難に遭い犯人が逃走した場合、本人から犯人が3メートル以上離れると、
カバンはもちろん犯人ごと空中3メートルに浮遊させる。
2点目と3点目の"太陽光を利用した充電機能"と"防御機能は"ケータイ紛失に対応したものであり、
ケータイが単独で風雨にさらされることを想定している。
個人ケータイは本人を取り囲む"情報やデータ"いわゆる、人間関係や思い出が膨大に詰まっている。
例えば、購入から2年経過していれば2年分の思い出が詰まっている。
大切な思い出が手元から失われれば、誰だってショックが大きいだろう。
そんな悲しい思いをする人を少しでも減らしたい。
当ケータイには、ひとつ注意事項がある。
写真を撮影してもらうなどの他人に一時的に貸す場合だ。
本人位置半径距離を見直したうえで他人に貸していただきたい。
思わぬ事故が発生する可能性があるためだ。」
今後、アオキ電気は
衝撃耐性機能および衛星との連携をより強固にして紛失してもすぐに当該端末を発見できる機能などを搭載していく構えである。
最後にAOKI氏は
「情報やデータには肌で感じられる物理的な重さが無い。
だからこそ、情報の重要性や大切さを"浮遊"させて保護するのだ。
それが、今回の我々の狙いだ。」
と断言し、会場を後にした。
K!mobile社による記者会見の直後の発表だったこともあり、報道陣も驚きの色を隠せなかった。
両社のケータイ新機能については、アオキ電気が一歩抜きん出ているが
果たして消費者はどちらのケータイを選択するだろうか。
※1「軽帯電話」
アオキ電気が提唱するケータイ電話の新概念。
ケータイに更なる軽さを帯びさせ、空中に浮遊させる考えかた。
※2「フーユー」
アオキ電気が開発した新ケータイ電話
2018年12月に発売予定。
従来のHphoneXに"無重力機能"が搭載されている。
設定値は下記のとおり。
本人位置半径距離(地上、空中高度含む):1m~1000m
高度距離が、スカイツリーを超えてしまうため、
安全性確保を優先させ販売前に見直す計画としている。

2017年9月22日 16:00 未来通信「米Orange社がK!mobile社とアオキ電気に通告」

HphoneXのメーカーである米Orange社はK!mobile社とアオキ電気に対し通告書を発行した。
「各位
このたび、米Orange社(以下、当社)はK!mobile社とアオキ電気に技術協力をしてまいりました。
しかしながら、当社の製品であるHphoneXに想定外の"重力"、"無重力"機能を搭載することは技術協力契約書に記載は無く、
契約違反と判断しております。
両社の"重力"、"無重力"機能は安全面で懸念があり、
また武器として使用されることが予想されます。
仮に武器として利用された場合、当社は消費者および社会的信頼が失墜いたします。
つきましては、ただちに両社は開発を凍結し、
本日、2017年09月30日 23:59までに開発を凍結した旨の発表を行うよう強く要求します。
当社の要求に従わない場合は、技術協力契約書の解消ならびに訴訟をいたします。
以上」
米Orange社は対応期日を今月中としている。
両社の動きに注目が集まる。

2017年9月25日 18:00 未来通信「電気通信協会 K!mobile、アオキ電気の除籍検討に入る」

K!mobile並びにアオキ電気が加入している電気通信協会より報道陣に対し、FAXで文書が寄せられた。
「報道陣各位
電気通信協会(以下、当協会)は、今回のHphoneXを巡った関係各社の状況を鑑み、
K!mobile並びにアオキ電気の両社を、当協会から除籍することを検討致します。
つきましては、
当該の両社につきましては米orange社の通告を真摯に受け止め対応をお願いしたいと考えます。
以上」
電気通信協会は
NDD TOCOMO、BU、ZoftBankをはじめ多くの通信企業が加入している組織である。
関係者は
「両社がなんらかの動きを見せなければ、日本はもとより各国から非難を浴びることになるだろう」
と語った。

2017年9月30日 23:00未来通信「K!mobile社、アオキ電気が共同で米orange社へ謝罪表明か」

米orange社、電気通信協会の通告を受け、K!mobile社とアオキ電気は共同で、声明を発表した。
「米orange社 CEO ジム・コック様
このたび、K!mobile社並びにアオキ電気がHphoneXの開発を凍結したことをご報告いたします。
手前どもは当該の開発が、御社の信頼失墜を招く可能性があることは予想しておりませんでした。
しかし、御社に不安感を抱かせた事実を真摯に受け止め、開発凍結の判断に至りました。
今後は、御社製品を基盤としたカスタマイズ開発は実施いたしません。
また、契約の解消につきましても異論はございません。
しかし、訴訟につきましては取り下げを望む次第です。
以上」
この両社の共同表明に対し
米orange社広報は
「本当に謝罪の念があるのか疑問が残る。また、本当に開発を凍結したのかどうか事実確認が必要だ」
と語った。 3社の動向について、
明日以降、徐々に明らかになっていくだろう。

2017年10月01日 23:00 クジテレビ「報道ステイ」

「皆さん、こんばんは。クジテレビ報道ステイの時間です。
司会の滝河クリスです。
今夜の報道ステイは、昨日から熱を帯びて報道されているケータイ電話会社、
および、それらを取り巻く協会の動向を捉え、
緊急特別特集を組み放送いたします。
今夜のゲストには東京帝都大学久地分校、
理学部物理学科のOyama.J.Keiko氏をお招きしています。
昨日からのケータイ業界の動き、今後の予測を踏まえ、お話を伺いたいと思います。
Oyama氏へのインタビューは23:15からを予定しています。視聴者の皆様、お見逃しなく」

2017年10月15日 週刊文潮の記事「Oyama教授、語る」

~10月01日の報道ステイの放送の翌日、週刊文潮は東京帝都大学久地分校、理学部物理学科Oyama教授に対し、独自取材を行った。~
-今回のケータイ電話に関わる一連の動きをOyama教授の所感をお聞かせいただきたい-
Oyama教授
「重力の付加、並びに無重力の付加における物理的危惧は、報道ステイで説明したとおりだ。
ケータイ電話が”武器”あるいは”軍事目的”に使用されることは否定できない。
このことは番組で語ったとおりだ。
しかし、昨日報道ステイ出演後に自宅で風呂の中で考慮した結果、
”両社の技術は、災害対策に活用できるのでは?”と思いに至った。
特にアオキ電気が開発を凍結したフーユーだ。
2011年3月11日の大震災を思い出す。
フーユーは空中に浮かび上がる技術ゆえ、互いにケータイを交換し一定距離を離れ、
浮遊することで地震や津波を回避できるのではと仮説を立てた。
様々な課題はあるが、フーユーの技術に期待したい。」
この取材に対し、Oyama教授はK!mobileの開発への言及はしなかった。
しかし、
K!mobile側の開発もなんらかの用途があると提唱する識者もいる。
我々週刊文潮も継続して動向を追いたい。

2017年11月01日 産日新聞「K!mobile社、新たな動き。地球上の通信網を放棄する」

K!mobile社が新たな動きを見せた。
陸や海に構築された通信インフラを放棄し、
宇宙エネルギー、宇宙通信インフラに基軸を置き、新たなる通信網を構築する構え。
代表のKUMASAKA氏は
「地球上に構築されたインフラは、地球上の災害が発生した際、いとも簡単に破壊されてしまう。
例えば、大震災、もしかしたら映画に描かれる隕石の落下、ゴジラが我々を襲うかもしれない。
まぁ、ゴジラは冗談として(笑)。
そんな状況下では、哀しくも命を絶たれた人間は、生き残った人間に未来を託すしかない。
さて、生き残った人間は災害時に、自分の身を守った後に、どのような行動を取るか考えて欲しい。
自分の家族、恋人、知人、友人、果ては大切にしているペットの無事を祈り、
その声を真っ先に聞きたいのだ。
たまたま、一緒に過ごし、互いの無事をその場で確認できれば良いが、
災害時は、そうもいかない。
たとえ、その場にいたとしても二次災害により、はぐれる可能性はある。
はぐれれば、当然、はぐれてしまった大切な人の「私は無事だ」という声を聴きたいのだ。
それゆえ、当社は地球上に構築してきた通信インフラを一旦凍結し、
宇宙に新しき通信インフラを構築することとした。」と語った。
普段の記者会見では、終始穏やかな口調であるが、
この日はいつに無く気迫に満ちた発表となった。
k!mobileは実は5年前より水面下で、この計画を推進しており、
すでに宇宙機構のNASIや、JAXYの協力をとりつけて構築作業にかかっている。
遅くとも2018年中には”構築第1フェーズ”が完了し、
サービスの開始を2019年1月としている。

2017年11月15日 月刊 人財 「アオキ電気の人事制度は、ここがスゴイ!第1回」

--11月号の月刊 人財は昨今、ケータイ電話メーカーとして、破竹の快進撃を見せているアオキ電気を取材し、その驚くべき人事制度を紹介する。--
ここがスゴイ!
--毎週金曜日は出勤してもしなくても良い日である。--
人事担当は、語る。
「当社は、毎週金曜日については、出勤してもしなくても良い日として制度化している。
当社は完全週休二日制であり、祝日も休み。
そして、金曜日は出勤の要否は問わない。
社員には金曜日に出勤した場合は、通常通り出勤時刻と退勤時刻を出勤表につけてもらう。
金曜日に出勤しなかった場合は、”金曜日有給”とつけてもらう。
この制度を導入したのは2014年4月から。
かつて、当社は”ノー残業デー”をかかげ、毎週水曜日、
あるいは金曜日は定時に退勤するように指導していた。
しかしながら、うまくいかない。
そこで、平日の月曜から木曜の累計で8時間以上の残業をした社員には強制的に金曜日を休ませる制度にした。
すると、8時間で退勤する社員が増加した一方で、
納期に追われ8時間以上の残業をせざるを得ない社員も発生した。
そこで我々は金曜日を出勤してもしなくても良い日という制度に切り替えた。
働き方の例を出勤時間から退勤時間を踏まえて説明する。 パターンA
月〜木:09:00〜20:00
金〜日:休日
パターンB
月〜金:09:00〜18:00
土〜日:休日
ポイント1
当社の場合、月〜木はAでもBでも、18:00〜は残業代(1.25倍)が出る。
ポイント2
法定で定められている有給休暇の10日にプラスして50日(1年のうちの金曜日の回数)を有給休暇としている。 延べ60日の有給休暇。
ポイント3
パターンAで18:00に退勤も可。
その場合は、18:00〜20:00は残業代(1.25倍)はしないが、
労働時間短縮に貢献したと捉え、通常賃金分(1.1倍)を会社は支払う。
法では使用者は労働者に対し、週40時間以上の労働をしいてはならないとある。
解釈を変えれば使用者は労働者に対し、
週に40時間未満の労働を指示して良いということだ。 現在の当社のスタッフの週の平均労働時間は、45時間。
制度導入前は60時間だったのでだいぶ進歩したのではないかと考える。」
--この続きは、次号にも掲載予定--

2017年11月25日 クジテレビ 「ワールドビジネスサーチ K!mobile社の珍しい会社制度」

--こんばんは。クジテレビ ワールドビジネスリサーチのお時間です。
毎週、様々な企業の最新情報をお届けする当番組。 今週は宇宙通信ネットワーク構築で話題のK!mobile社の社員の働き方に密着。 数あまたある民間企業にはない、ある制度が話題を呼んでいます。 そんなK!mobile社に”徹底ビジネスリサーチ!!”--
VTR
ナレーター
「かつて、ケータイ電話メーカーと通信ネットワークの二本柱で事業を行っていたK!mobile社。
ここにきて、ケータイ電話事業部門をアオキ電気に売却し、
通信ネットワーク事業の一本化に大きく舵を切った企業だ。
驚くことに通信ネットワークも地上のインフラをいずれは捨て、
宇宙にインフラを構築する構えだ。
大胆な方針ゆえに世間からの注目も集まり、
いまやグーグル的発想の企業とも言われている。
彼らの発想力はどこから来るのか?
我々は取材を通し、一風変わった社内制度からその力の源を垣間見た。」 テロップ
「リサーチ01ドレスコードがある。ドレスコード代が支給される」
ナレーター
「K!mobile社のオフィスに入ると、女性男性含めて皆カチッとしたスーツスタイルだった。」
総務課長(男性)は語る。
「当社の従業員は男性5割、女性5割の会社です。
当社は設立から12年経過しており、12年前の従業員の割合は男性8割、女性2割でした。
12年経過し、女性の割合が上昇した格好です。
女性の割合は上昇していくとともに、
一部の女性女性達から
”うちの男性社員は身だしなみがなっていない”という声が上がり始めました。
また、一部の男性社員達からは
”うちの女性社員は身だしなみが派手すぎる”という声が上がります。
当時、当社はドレスコードはなく何を着てもOK、ヒゲOKでした。
女性男性含めて髪型、髪の色も自由としていました。
しかしながら、
顧客や取引先の身だしなみを拝見すると、
手前どもの身だしなみはあまりにも個性的。
我々も身だしなみをきちんと考えないと、
相手先に失礼にあたるのではという考えに至りました。 そこで、2年前に 当社の指定する”ドレスコードに準じた者に半期に一度衣装を支給する”
という制度を施行しました。
当社が設定したドレスコードは、男性も女性も含めて
01.スーツ着用
02.スーツおよびワイシャツやブラウスは当社指定のスーツショップでオーダーメイドする。
03.当社指定のシューズを着用する。
という3点です。
どこで調達するかですが、
スーツ類はダンカンというショップに協力を頂いています。
シューズはリーガル社に協力を頂いています。
制度を施行した3ヶ月後、女性男性含めて7割の社員がスーツ姿になりました。
しかもスーツ姿になった社員はキリっと引き締まっていました。
協力していただいたダンカン殿、リーガル社にに感謝します。
ある男性社員は
”身だしなみがこんなに大切だったとは。”
ある女性社員は
”スーツって引き締まる。益々やる気が湧いてきました”
と言った声もあります。
当社では、
この制度を皮切りに毎年5月と10月に、
講師を招き、社員向けに身だしなみ講座を開催しています。
身だしなみは、多くの企業が新卒者の一回切りの研修で終了だと思います。
しかし、当社は
”人間は年齢を重ねるとともに身だしなみに気を使わなくなるかもしれない”
”ビジネスファッションにも時代にあった整え方”
があるだろうという仮説を立て、衣替えの季節に研修を開催しています。
研修参加が、いつも満席であるのは、驚きとともに嬉しさも感じます。
当社の社員が仕事に向かう姿勢を身だしなみも含めて、
変わっていったのでしょう。」
ナレーター
「現在、K!mobile社では半期に一度、スーツ1着、女性にはブラウス2着、男性にはワイシャツ2着。
シューズは2年に一度提供している。 次週は、K!mobile社のユニークな会議について放送します。」

2017年12月01日 クジテレビ 「ワールドビジネスサーチ K!mobile社の珍しい会社制度。第2回。会議が短い。」

ナレーター
---先週の放送に引き続き、今週もK!mobileをビジネスリサーチ!---
ナレーター
---先週、お伝えしたK!mobile社のドレスコードと衣装代の支給制度。
それ以外にも、この会社には、こんな制度があった---
”社内会議は20分単位”
”顧客や取引先との会議は25分単位で臨め”
とかく、無駄で長い会議が多いと日本のビジネスマンは嘆くことが多いだろう。
しかし、同社は会議のあり方に少々工夫した。それが会議時間の短縮である。
同社の教育チームは語る。---
K!mobile社。人材開発課担当者。
30歳。女性。河野悦代。
「我が社も、他社と同様に会社全体で”会議が多い”、
”会議が長い”
などと言う声が、役員始め、多くの声が総務課に寄せられたと聞きます。
そこで、総務課と人材育成開発課でプロジェクトチームを組織し、
”悪しき会議の改善プロジェクト”を推進しました。
ただし、当社代表のKUMASAKAからは
”会議の回数を無下に減らすな”と言う指示が下りました。
我々、プロジェクトチームからすれば、
無駄な会議を減らせという命題と逆を行くと感じました。
そこで、代表に指示の真意をヒアリングしたところ、こんな回答がありました。
”無駄な会議を、有効な会議に変化させて欲しい”
そこでハラ落ちしました。
我々が最初に取り組んだのは、社内会議を改善させることです。
無駄な社内会議を有効な会議に変化させることです。
そこで、我々はまず1ヶ月の間に開催されているすべての社内会議に”観察者”として参加しました。
役員会議から、プロジェクト進捗会議、各課の定例会などすべてです。
あらゆる社内会議に参加し、分析した結果、無駄な会議ばかりではなく
有効な会議も数多くあることを発見したのは新鮮でした
そこで、我々はまず当社にとって「無駄な会議」と「有効な会議」を定義付け
改善に繋げようと考えました。
やはり、「有効な会議とはなんぞや」というところより「無駄な会議とはなんぞや」というところが入口として入りやすかったのは
みなさんと一緒かもしれません。(笑)
無駄な会議とは。
01.テーマがない。
02.相談や悩みが会話される。
03.会議の主催者が何をしたいのかよくわからない。
逆に良質だと我々が感じた会議の特徴は
01.報告会議か、連絡会議か、相談会議か、決定会議か、
会議主催者がテーマを明確に定めている。
アジェンダも3つ以内とコンパクトである。 02.会議参加者が、各々自分の役割を自覚している。
また、持論を偉そうに語り、会議の進行を妨げる評論家がいない。
03.会議が長引きそうでも、潔く会議は終了する。
しかし、次回会議で決定をするために、明確な宿題を出す。
04.社内会議と割り切っているため、参照する資料は無駄な作り込みは無い。
誤字脱字もOK。手書きもOK。次回会議に修正すればOK。
それがブラッシュアップと考える。
また、資料の作り手にキチンと説明責任を持たせ、説明させている。
05.会議時間が短い。
こんな特徴を持つ良質な会議主催者は、
すぐに決断しやすい資料集めが得意であり、
自身にとって好都合であれ、不都合であれ、「事実」に基づいて話してます。
一方、無駄な会議の主催者は、自身の保身あるいは見栄を優先させます。
事実確認がない「憶測」を、事実かのように話してしまい、
会議の決定判断を鈍らせてしまうのです。
そうした観察を背景に私共は、
社内の良質な会議の主催者や、コンサルタントを交え、 社内研修コースに「会議のお作法」を開発し追加しました。
プロジェクトが滞る1番の理由は
「誰も決めない」ことです。
「決定」がなければ、現場は「実行」できません。
なので、会議の場では
「ディサイディングポジション」という役割を、設けることを義務付けました。
ディサイディングポジションは「決定する」役割です。
多くの企業の場合、責任者がプロジェクトメンバーの案などを決定しますが、
「決定」できない責任者もいます。
従って最終決定ができない責任者をフォローする役割です。
いわゆる
「責任者のあなたが決められないなら、私が決めます。」という仕組みです。
この義務付けは、かなりの効果がありました。
責任者の心構えが
「この案件は、私の案件だ。他人になんか決定させない。決定権は私にある。」というふうに、
プラスに変化するようになったと思います。
我々は「覚悟の力」が高まったと表現してます。
会議の質が高まったこともあり、
会議時間が徐々に短縮されていったことに我々は気付きました。
これを契機に、会議時間の「枠制度」を作りました。
我々、会社勤め人は
会議を30分単位、1時間単位で考えがちです。
ただ、それは人間の本能にまつわる自然な習慣。
時間感覚の癖です。 習慣や癖なら、もっとイイ習慣にしよう、イイ癖にしようというという声もあり、
会議室の予約時間のコマ数を1コマ25分としました。
2コマ確保するなら、50分という会議時間になります。 この活動をイイ意味で推進した結果、社内会議は、1コマ25分から、
1コマ20分に進化し、今に至ります。」
ナレーター
---担当者の河野さんは、熱く語った。
しかし、会議イノベーションはこれで終わったわけではない。
次回はK!mobile社の「飲み会議」をビジネスリサーチ。お楽しみに。---

No Respect, No Copy. KujiAbout.